「政治家の足を引っ張る」ホリエモンが政治資金規正法“厳罰化に反対”は「検察へのアンチヒーロー」
実業家の堀江貴文氏が自身のYouTubeチャンネルを更新し、 『私が政治資金規正法の厳罰化に反対している理由についてお話しします』 【写真あり】『アンチヒーロー』長谷川博己がプライベートで見せた”ショッピング”姿 という動画を投稿した。 今国会では、自民党の裏金問題を発端に、政治資金規正法改正案を巡り与野党で議論が分かれている。 パーティ券の報告基準を20万円から5万円に下げたり、政策活動費の領収書を10年後に公開する案が出たりと国民としては簡単に納得できるものではない内容だが、堀江氏からすると 「厳罰化することに反対」 だと声高に表明したのだ。堀江氏は批判覚悟で 「こう言うとまた自民党の犬だとか、政府から金もらっているだろとか言われるけど、政策については是々非々で発言していて批判するときはしている」 という前置きをした。 なぜ厳罰化するとよくないかといえば、厳罰化すればするほど、検察が“権力を持たせたらいけない”と判断した政治家や秘書を蹴落とす道具に使う可能性があるというのだ。 「社会を良くしようと思ってる政治家の人たちが足を引っ張られる。政治の世界で力を発揮できないことのほうが僕は大きい社会的な損失」 と話す。 堀江氏は過去の例をあげ、当時民主党の党首だった、小沢一郎氏が首相になりそうな雰囲気があったとき、検察はそれを阻止するために小沢氏の政治資金団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反で秘書を起訴したと主張した。秘書3人は、有罪となりいずれも執行猶予付きの禁錮刑となったが小沢氏は無罪となった。 厳罰化すればさらに簡単に検察が権力をかざし暴挙に出やすくなるというのが堀江氏の持論だ。 「堀江さんも過去に有罪となり服役していましたが、出所してからずっと検察の悪口を言い続けています。確かに堀江さんは当時ライブドアの社長で53億円の粉飾決算で懲役2年6ヵ月の実刑判決となりました」(全国紙記者) しかし’13年7月、オリンパスが1178億円の粉飾決算を行っていた事件では経営者に執行猶予付きの有罪判決。さらにライブドア事件とほぼ同時期に起きたカネボウ事件の粉飾額は2150億円だったが誰も収監などされていない。 「ライブドアはそれらとは2ケタも違うのに堀江さんだけ実刑で収監されたんです。当時はテレビ局や球団買収をたくらむなど、悪目立ちしていたことで誰かの逆鱗に触れたのかもしれません」(同・全国紙記者) しかし一方で堀江氏が自虐的に言っているとおり、政府の肩を持ちすぎているという見方もある。 「動画などで堀江さんはよく“岸田さんは意外と好評”“まとも”などと褒めています。ご自身でも“宇宙事業で政府に働きかけている”と話していますが、実際堀江さんが取締役のロケットベンチャー企業『インターステラ社』は国から20億円の支援を受けています。“政府から金もらってるだろ”と冗談っぽく言っていましたが、本当にもらっているので、それで政府寄りの発言をしているのではと見えてしまう」(ワイドショー関係者) 検察の闇を暴き冤罪の死刑囚を救った長谷川博己主演ドラマ『アンチヒーロー』は、16日に好評の中で最終回を迎えた。検察に対して何かと攻撃的な堀江氏は、果たしてドラマ同様、“アンチヒーロー”になれるのか……。
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